風営法改正から3ヵ月経ったコンカフェ業界の今

コラム/体験談

2025年6月28日に施行された風営法改正から、早くも3ヵ月が経過しました。接待行為の定義が明確化され、コンカフェ業界にも直接的な影響が及んでいます。

表面的には変わらず営業を続ける店舗も多いものの、業界の空気は確実に変わりつつあります。今回は、改正後のコンカフェ界隈の現状と課題を整理してみます。

改正のポイントとコンカフェへの影響

今回の改正では、これまで曖昧だった「接待」の定義が明確になり、コンカフェの営業スタイルも規制対象となりました。具体的には以下のような行為が問題視されています。

  • カウンター越しの長時間の会話
  • キャストによる色恋営業(恋愛感情を匂わせて来店を促す)
  • 深夜営業やドリンク提供のルール違反

これらが「接待」とみなされると、風俗営業許可が必要となり、無許可営業には重い罰則が科される可能性があります。

二極化する店舗の対応

改正後の3ヵ月で、対応済みの店舗とそうでない店舗の差が顕著になってきました。

対応済みの店舗では、社交飲食店営業許可を取得し、接客マニュアルの見直しや営業スタイルの変更を進めています。会話時間の制限やキャストとの距離感を保つルールの導入、深夜営業の廃止など、法令遵守を前提とした運営が行われています。

一方で、従来の営業スタイルを続ける店舗も少なくありません。許可取得を怠ったまま営業を続けることで、摘発リスクを抱えているのが現状です。

取り締まりの強化と摘発事例

都市部では警察による監視が強化されており、摘発件数も徐々に増加しています。

秋葉原や大阪・日本橋などのエリアでは、無許可営業や未成年キャストの雇用、過度な接触を伴うチェキ撮影などが問題視され、営業停止や逮捕に至ったケースも報道されています。

現場の混乱と課題

経営者やキャストからは、「何がセーフで何がアウトなのか分かりづらい」という声が多く聞かれます。接待の定義が広く、判断が難しいため、慎重すぎる営業スタイルに変わり、客足が遠のく店舗も出てきています。

今後のコンカフェに求められること

風営法改正は、コンカフェ業界にとって試練であると同時に、進化のチャンスでもあります。法令を理解し、健全かつ創造的な営業スタイルを築くことが求められています。

例えば、パフォーマンス型や体験型へのシフト、キャストの個性を活かした非接待型コンテンツの開発、世界観や物語性を重視した空間づくりなど、従来の“会話中心”から“物語体験”への転換が鍵となるでしょう。

コンカフェ情報サイト【ジアトラス】

この記事はコンカフェ情報サイト【ジアトラス】運営事務局によって公開されたものとなります。

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